アレルギー対策にフロアコーティングは有効?
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住んでいる家が原因で発症してしまうアレルギー。事態は想像以上に深刻なもので、早く対策を打たないと取り返しのつかないことにもなりかねません。
すでに入居している人、これから入居する人も、フロアコーティングがもたらすアレルギー対策の秘訣について知識を深めておきましょう。
住まいで発症するアレルギーの種類はどんなもの?
住まいが原因で発症してしまうアレルギー反応のことを総称して「シックハウス症候群」と呼びます。このようなシックハウス症候群は、アレルギーの種類としてどのようなものがあるのでしょうか。
一般社団法人日本アレルギー学会|アレルギーの病気とはで、アレルギーとは下記のように定義されています。▼アレルギーの病気とは
- 気管支喘息(成人)
- 気管支喘息(小児)
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性結膜疾患
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
引用元:一般社団法人日本アレルギー学会|アレルギーの病気とは
https://www.jsa-pr.jp/html/sickness.html
どのアレルギーも慢性化してしまうと、回復に困難を極めることになってしまいます。早急に自分のアレルギーが何なのか、何が原因なのかを探っていくことが大切です。
アレルギーの予防策としてどんなものがあるのか?
東京都保険福祉局では、アレルギー対策として清掃によって住環境の清潔さを保つことの重要性について案内しています。
- 室内に堆積するチリやホコリはハウスダストと呼ばれ、ダニやダニの死骸、カビの胞子、花粉などが含まれていて、アレルギー性気管支ぜん息の発作の原因となる場合があります。
- 浴室や台所などの湿気の多い場所の清掃を怠ると、カビが発生しやすくなります。
- 照明器具、換気扇、エアコンなどの清掃を怠ると、性能が低下し、室内環境が悪化することがあります。また、エアコン等のフィルターにカビが繁殖し、臭いやアレルゲンが室内に出てくることがあります。
引用元:東京都保険福祉局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/allergy/pdf/indoor05.pdf
アレルギーを予防するには、原因となっているアレルゲンを取り除くことです。住環境に潜んでいるアレルゲンはきれいに清掃することで追い払うことができます。
清掃はひとつのアレルギー対策として講じられます。花粉症に苦しめられている人は、床をきれいにして散り積もった花粉を拭き取りながら、少しでも症状を和らげていくことが望まれるでしょう。
逆にフロアコーティングが原因でシックハウス症候群にならないのか?
清掃の効率化が図れるフロアコーティングですが、さまざまな塗料剤を使用することから アレルギーを引き起こす揮発性有機化合物を含んでいるのではないか、そんな不安を抱える人も多いのではないでしょうか。
以前シックハウス症候群の問題として取り上げられ話題になったのは、ホルムアルデヒドと呼ばれる揮発性有機化合物です。
ホルムアルデヒドは現在、建築基準法で建材から発散される量に制限がかけられています。
国土交通省から、住宅建材に対するホルムアルデヒド対策について発表がされています。▼ホルムアルデヒド対策の程度を示す「等級」が変わりました。
建築基準法が改正され、ホルムアルデヒドの発散量の多い建材(E2・Fc2など)は居室の内装に使えなくなり、また、JISやJASが改正され、E0・Fc0という表記がF☆☆☆と変更されるとともに、新たに発散量が極めて少ないF☆☆☆☆が位置付けられ、これに対応するため以下の改正を行いました。
引用元:国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/sickhouse.files/sickhouse_2.pdf
ホルムアルデヒドの発散量の目安がわかる指針としてF☆☆☆☆(フォースター)という表記が設けられています。フロアコーティングを業者に依頼する際に、このF☆☆☆☆(フォースター)の表記が示されているかどうかを確認するとよいでしょう。
なぜフロアコーティングがアレルギー予防につながるのか?
傷がつきにくく表面をさっと拭くだけで汚れが落とせるフロアコーティングであれば、毎日の清掃の効率化を図る手段として活用することができます。
今までフローリングの傷の隙間に入り込んでいた花粉や埃も、傷がなくなることで回避することができるようになるため、結果的にアレルゲンの減少につながりアレルギーを予防することができるのです。
まとめ
フロアコーティングを施工することで変わるのは室内環境です。ぴかぴかの床に生まれ変わるだけでなく、人体に影響を与えていたアレルゲンを減らすことが期待できます。また、建築基準法に準拠したF☆☆☆☆(フォースター)のコーティング剤を使用している業者を選べば、有機化合物の発散量にまつわる心配も少なくなることでしょう。