ウレタンコーティング
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ウレタンコーティングとは


ウレタンコーティングとは20年以上前から存在する手法でウレタンを使ってコーティングを行います。マンションの新築オプションコーティングによく採用され、比較的低コストで施工ができ摩擦や擦り傷に強いという特徴を持ちます。
その反面、耐久年数は3~5年程度と短めで除光液やアルコール、薬品に対してやや弱い性質があります。水性と油性があり以前は油性が主流でしたが、現在では水溶性のウレタンコーティングが一般的です。
ウレタンコーティングのデータ
種類 | ウレタンコーティング |
---|---|
価格(30m2あたり) | 5万円~10万円前後 |
耐用年数 | 5~10年 |
硬度 | 2~3H |
光沢 | 無(弱い) |
施工期間 | 約半日~1日 |
取り扱い 業者数 |
少ない |
ウレタンコーティングのメリット
- 摩擦や擦り傷に強い
フローリングが傷つく原因となるスリッパの摩擦、家具を動かした際に発生する擦り傷にウレタンコーティングは強く、予防する力を持っています。毎日、人が歩きながら床に与えている影響は想像以上に大きいもの。ウレタンコーティングで、劣化を遅らせることができます。 - 水溶性のものは臭いが少なく環境に優しい
化学物資の使用を避けた無害な水溶性ウレタンコーティングであれば、施工後の臭いも少なく環境にも優しいコーティングとして活用できます。ペットや小さな子供がいる家庭も安心できます。 - 他のフロアコーティングに比べて低価格
高額なUVコーティングやガラスコーティングと比べて耐久年数が短いことから、リーズナブルな価格で提供している業者が多いです。手軽にフロアコーティングをおこなえることからお試しでウレタンコーティングを選ぶ人もいます。 - 部屋に合わせて艶の強度を調整できる
ウレタンコーティングは艶の強度を調節することができるので、床の美観を損ないたくない人にはぴったりです。天然木の自然の風合いを残したまま施工することができます。 - 水拭きができて手入れが簡単
ペットや小さい子供がいる家庭では床は毎日汚れるものです。水拭きができて手入れが簡単なウレタンコーティングであれば、家事の効率化を図ることができます。 - 20年以上前からあるので施工実績が豊富
ウレタンコーティングの歴史は古く、開発されてから20年以上、経験と実績と積み上げてきました。問題があれば改善を繰り返し、現在の安全性が高い商品へと発展した信頼できるフロアコーティングです。 - 剥がれても塗り直しがしやすい
ウレタンコーティングは施工する側にとっても手軽さを提供してくれるコーティングで、剥がれても塗り直しがしやすいことから、メンテナンスにかける労力と時間の効率化を図ることができます。 - 種類が豊富にあり床暖房対応も可能
ウレタンコーティングは水性と油性の2種類に大きく分別されます。種類は豊富で床暖房に対応したものもあり、各業者で最も多様化されている商品です。選択肢が幅広いため、ニーズに合わせたウレタンコーティングを低価格で選ぶことが可能です。
ウレタンコーティングのデメリット
- 乾燥時間が長く完全に硬化するまで1ヶ月程度かかる
ウレタンコーティングは施工そのものに2~3日の時間を要し、完全に硬化するまで1ヶ月という長い期間を設けなければいけません。施工後の1ヶ月は、生活上色々注意しなくてはならないこともあり、入居前の新居に施工する人以外は難しくなってくるでしょう。 - 密着度が弱く剥がれやすい
フローリングと塗膜との密着度は、ほかのコーティング剤と比較しても弱くなり剥がれやすくなります。 - 耐久年数が3~5年程度と短め
ウレタンコーティングの耐久年数は3~5年程度と短く、20~30年続くほかのフロアコーティングに比べて明らかに劣ります。店舗でリフォームを頻繁におこなう、耐久年数が短くても取り合えずフロアコーティングが必要といった人に向いています。 - アルカリ性の洗剤など薬品に対して弱い
ウレタンコーティングはアルカリ性の洗剤や薬品に対して弱く、扱いに注意が必要となってきます。 - 他のフロアコーティングに比べると傷が付きやすい
ある程度の傷を予防することができても、ほかのフロアコーティングの比べるとやはり耐傷性に欠ける部分が出てきます。 - 長期の保証期間は期待できない
当然のことながら耐久年数が3~5年と短いことから長期の保証期間は期待できません。 - 水性、油性があり業者によって内容に差がある
水性と油性との違い、業者のアフターサービスの内容の違いなどによってウレタンコーティングの品質は大きく差が出ます。耐久年数が2~3年とされていますが、正しくメンテナンスを施せば最高で10年、損なわれずに効果が持続する場合もあります。
ウレタンコーティングはどんな人におすすめ?
比較的コストが低くワックスよりも耐久性はあるので、数年持てばよいと考える人には最適です。摩擦や擦り傷に強いと言われるのはコーティングに厚みがあるためで、リビングなど人がよく行き来する場所にも使えます。
同じウレタンコーティングでも種類が多いので事前に確認することが必要ですが、光沢度合いが調整できたり床暖房に対応するなど柔軟性が高いのでインテリアや設備にこだわる人でも施工が相談しやすくなっています。
ウレタンコーティングに対する口コミ
- UVコーティングと比べると性能面では劣りますが、光沢が強すぎずに部屋の雰囲気を邪魔しないのでよいです。
- 耐久性が心配ですが、2年経ってもピカピカなので一安心です。掃除がとても楽で水拭きで済むので助かります。
- 無垢フローリングで風合いが損なわれるのが心配でウレタンコーティングにしましたが仕上がりに問題なしです。
まとめ
ウレタンコーティングのデメリットだけを見てみると、費用が安く済む分、ほかのフロアコーティングより性能面が劣るといった所見を持ってしまいがちです。
しかしフロアコーティングを利用する人は目的も予算もさまざまなので、場合によっては得することだって有り得ます。歴史が長いウレタンコーティングだからこそ、ほかには負けない良さというものが隠れているはずです。