アクリルコーティング
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アクリルコーティングとは


アクリルコーティングとは、水溶性のアクリル樹脂を主原料としたコーティング手法のこと。「ワックスの延長」と言われることもあります。
他の多くのフロアコーティングに比べると、アクリルコーティングの耐久性は高くありません。その一方で、剥離が容易で再施工しやすい点や、コストがリーズナブルな点などのメリットもあることから、主にフロアコーティングの初心者からは根強い人気があるようです。
他のコーティング剤と同様、施工後の床にはとても美しい輝きが生まれます。
アクリルコーティングの耐久性
もし、今までフロアのケアをワックスだけでやっていた人であれば、アクリルコーティングの耐久性は非常に高いと感じることでしょう。ワックスの場合、床を理想的な状態に維持するためには、数ヶ月に1度の塗り直しをしなければなりません。それに対しアクリルコーティングの塗り直しの頻度は、数年に1度です。その高い耐久性に、初めての人はきっと感動を覚えることでしょう。
しかしながら一方で、他の大半のフロアコーティングに比べた場合、アクリルコーティングの耐久性は低いのが現状。一度塗れば20年以上も同じ状態が続くコーティング剤が珍しくない中、アクリルコーティングは前時代的なコーティング剤という位置づけであることを否めません。
耐久性の点では、決して優れたフロアコーティングではないことを理解しておきましょう。
アクリルコーティングの耐久年数
アクリルコーティングの耐久年数は約2年間。
コーティング会社によって「約5年」「約7年」などとうたっていることもありますが、理想的な状態で使い続けられる年数は約2年と考えておいたほうが良いでしょう。
他のコーティング方法に比べると耐久年数は短めですが、もとよりアクリルコーティングは定期的に塗り直すことを前提としたコーティング法です。よって「2年ごとに剥がして塗り直す」をくり返していれば、決してハイグレードなコーティングに負けない美しさを維持できます。
ワックスとよく比較されるアクリルコーティングですが、一般的なワックスは4ヶ月ほどしか持ちません。ワックスに比べれば、アクリルコーティングの耐久性は非常に高いと考えてください。
種類 | 水性アクリルコーティング |
---|---|
価格(30m2あたり) | 3万円前後 |
耐用年数 | 2~3年 |
硬度 | B~2B |
光沢 | 無 |
施工期間 | 約半日 |
取り扱い 業者数 |
少ない |
アクリルコーティングのメリット
- コストが安い
アクリルコーティングの最大のメリットは、コストが安いということです。他のコーティング法に比べ、断然割安な費用でコーティングすることができます。
実際にフロアコーティングをやってみると分かるのですが、一部の部屋のフロアをきれいにすると、他の部屋のフロアもきれいにしたくなります。「リビングだけがピカピカで、別の部屋はどんよりしている」という見た目だと、やや違和感がありますよね?
家中のフロアを均等にピカピカにしたいならば、コストの安いアクリルコーティングを試してみると良いでしょう。 - ワックスより耐摩耗性がある
上でも触れたとおり、アクリルコーティングは、ワックスの数倍もの耐久性があります。フロアの使い方にもよりますが、ワックスの寿命は約4ヵ月。長くても6ヶ月ほどたつと、小さな摩耗が重なって輝きが失われます。
それに対してアクリルコーティングの寿命は約2年。使い方次第では3年、4年と、長期間にわたってピカピカの状態を維持できます。
寿命が長いということは、それだけフロアの維持に手間がかからないということ。家事の負担も減ります。 - 再施工しやすい
アクリルコーティングに使用するコーティング剤は水性です。水性だからこそ、専用の剥離剤を使えば、床を傷めずに簡単にコーティング剤を剥がすことができます。輝きが気になってきたら、すぐに再施工ができるということです。
それに対して一般的なコーティング剤は、水性ではなく油性。油性のコーティング剤は非常に剥がしにくく、無理に剥がそうとすると床を傷めてしまうことがあります。輝きが気になっても、そう簡単には再施工ができないということです。
アクリルコーティングのデメリット
- 乾燥に時間がかかる
アクリルコーティングは自然乾燥で仕上げます。部屋の構造や風通し、気温、湿気などによっても異なりますが、乾燥までに要する時間は24~48時間。この間は部屋を利用することができないため、やや不便を強いられることになるでしょう。
また、たとえ歩行に問題のない程度まで乾燥したとしても、表面が完全に硬化するまでには約1週間の期間を要します。この間は床の扱いには慎重にならなければなりません。施工後1週間は、生活に少しストレスを感じるでしょう。 - 耐久年数が短い
アクリルコーティングの耐久年数は約2年。10年や20年といった耐久年数のコーティング剤もある中で、アクリルコーティングの寿命はかなり短いほうと考えてください。
「2年ごとに再施工できるのがメリット」と前向きに考えることができれば良いのですが、逆に2年ごとの再施工を手間と感じる人もいるでしょう。やがて再施工をしなくなり、床がどんどん劣化していくというお宅もあるようです。 - 耐薬品性が低い
水性という性質上、一般的な油性のコーティングに比べ、どうしてもアクリルコーティングは耐薬品性が低くなってしまいます。万が一薬品を床にこぼしてしまったら、速やかに拭き取るなどの処置をしなければなりません。処置が遅れると、薬品部分が白濁したり変色したりする恐れがあります。
ただし、もちろんワックスに比べれば、アクリルコーティングのほうが耐薬品性は高いことは言うまでもありません。
アクリルコーティングを施工した人の声
- 「新居に入居するときのオプションで、アクリルコーティングをしてもらいました。
以来2年半たちますが、今でも大きな問題はありません。ほぼ入居時と同じときのようなツヤが維持されています。まあ、厳密に見れば何かをこぼした跡と思われる2ヶ所(ともに4cm四方くらい)はツヤが消えていて、斜めから見ると何だか白く見えます。でも決して目立つわけではありません。
あとは特に問題なし、といった感じです。コーティングをしていない床に比べると、掃除がだんぜん楽になったので、多少の問題があってもメリットのほうが大きいですね。ちなみに掃除は、時々乾いたクイックルワイパーを滑らせるだけ。かみさんは家事が楽になったと喜んでいますよ。」 - 「新居の床を少しでも良い状態に保つために、業者にアクリルコーティングをお願いしました。
ところが施工してほどなく、子供がおもちゃを落として床に大きな傷が…。アクリルコーティングって、案外傷がつきやすんですね。施工から2年たったころ、コーティングの劣化が気になってきたので再施工の見積もりをお願いしたんですが、決して安いとは思えない料金。家具の移動なども含めると、けっこう労力もかかります。
2年に1度、この出費と労力を経験しなければならないと思うと気持ちが重くなり、思い切ってUVコーティングに変更をお願いしました。UVコーティングは耐久年数も長いし掃除も楽だし、大助かりですね。最初からUVコーティングにしておけば良かったです。」
アクリルコーティングの施工トラブル
他のフロアコーティングに比べると、アクリルコーティングの施工トラブルは、多くは聞こえてきません。かりに失敗したとしても再施工しやすいコーティングなので、不具合のある状態での引渡しが少ないのでしょう。
そうとは言え、アクリルコーティングでも施工トラブルがまったくないわけではありません。時々聞かれる施工トラブルは、次の2点です。
- 異物がコーティング内に混入して固まっている
ホコリや髪の毛、糸くずなどの異物がコーティング内に混入し、そのまま固まってしまうトラブルが聞かれます。コーティング剤を塗る前に床をしっかりと掃除しておけば、確実に防げるトラブルです。施工ミスというよりも、施工の手抜きと考えられます。 - コーティング剤がきちんと床に密着していない
床に残ったワックス等をしっかりと除去しない状態でコーティング剤を塗ると、コーティング剤の密着が悪くなることがあります。密着が悪いと、コーティングが剥がれやすくなったり、ツヤにムラが生じたりします。施工の手抜き、または施工経験の不足がこのトラブルの原因でしょう。
アクリルコーティングの施工事例
グッドライフの施工事例
丁寧に施工したグッドライフコートナノ
画像引用元:good life公式HP
https://www.good-life.co.jp/topics/nanocoating20180805/
マンションでグッドライフコートナノを施工した事例です。濃い色の床材に施行しているので、施工直後は鏡のような美しい仕上がりになっています(グッドライフコートナノは、半艶仕上げなので時間の経過とともに艶は落ち着きます)。
とても美しく仕上がっている理由は、コーティングをかける前に丁寧に掃除を行なっているから。塵や埃などが混入していないので、鏡のような仕上がりになっているのです。グッドライフコートの技術力の高さをうかがえる事例と言えるでしょう。
グッドライフコートナノの保護効果は、よく歩く場所で10年間程度は持続します。施工後は、安心して生活を送れるはずです。
適度な艶でナチュラル系家具ともマッチ
画像引用元:good life公式HP
https://www.good-life.co.jp/topics/nanocoating20180318/
戸建住宅にグッドライフコートナノを施工した事例です。防汚コーティング・防カビコーティングも同時に行なっています。
施工前に比べると、フローリングの艶感がややアップしています。とはいっても、派手な印象にはならないので、ナチュラルな家具などにもマッチします。多くの方が利用しやすいフロアコーティングと言えるでしょう。
ホルムアルデヒド等級最上位規格であるFフォースターを獲得している点、総揮発性有機化合物の観点からも安全性を追求している点も魅力です。
身体に優しいフロアコーティングなので、小さな子どもがいる家庭や空気に敏感な人がいる家庭などに適しています。
ナチュラルなフローリングの美しさを感じられる
画像引用元:good life公式HP
https://www.good-life.co.jp/topics/nanocoating20180227/
マンションにグッドライフコートナノを施工した事例です。嫌味のない適度な艶感がナチュラルカラーのフローリングを引き立てています。自然な艶やかさがあるので、お手入れが行き届いているように感じられます。
清潔感をアップできる点は、グッドライフコートナノの大きな魅力と言えるでしょう。ちなみに、メンテナンス性もアップします。グッドライフコートナノを施工したフローリングは、水拭きが可能になるからです。この点がワックスとの違いです。
ガラスコーティングほど強力ではありませんが、耐傷性もあるのでフローリングを美しく保ちたい方にお勧めと言えるでしょう。
ブラウン系のフローリングと適度な艶がマッチ
画像引用元:good life公式HP
https://www.good-life.co.jp/topics/nanocoating20170515/
ブラウン系のフローリングにグッドライフコートナノを施工した事例。程よい艶がプラスされることで、フローリングの木目が施工前よりはっきりとした印象です。グッドライフコートナノは、木の質感を活かしたい方に適しているかもしれません。
乾きが早く安価である点も魅力。施工日から半日で入居できるので、引っ越しまでに十分な時間を確保できない方でも施工できます。
また、他のフロアコーティングより費用を抑えられるので、住宅全体であっても手ごろな価格で施工できます。多くの方にとって、魅力的なフロアコーティングです。
FSSコートの施工事例
ワックスを剥離後、アクリル(水性)コーティングを施工
施工前

引用元HP:FSSCOAT施工事例
http://www.professional-coating-bsl.co.jp/floor_aquacoat_sekou.html
施工後

引用元HP:FSSCOAT施工事例
http://www.professional-coating-bsl.co.jp/floor_aquacoat_sekou.html
入居中の戸建て住宅(4LDK)にアクアコートを施工した事例。ワックスをかけていたため施工前に剥離作業を行っています。丁寧に剥離作業を行ったので、施工後のフローリングは適度な光沢がある美しい仕上がりです。
入居中の住宅で施工した場合に起こりやすい埃や塵の混入は見られません。丁寧な対応と高い技術力を感じられます。
アクアコートは即日入居ができるフロアコーティングです。よって、入居中の施工であっても、日常生活に大きな支障は生じません。施工後は、水拭きが可能になるのでワックスをかけていた時よりお掃除などを行ないやすくなるはずです。
新築戸建てのフローリングをさらに美しく
施工前

引用元HP:FSSCOAT施工事例
http://www.professional-coating-bsl.co.jp/floor_aquacoat_sekou.html
施工後

引用元HP:FSSCOAT施工事例
http://www.professional-coating-bsl.co.jp/floor_aquacoat_sekou.html
戸建住宅のお部屋と階段、廊下、玄関ホールにアクアコートを施工した事例。施工面積は64平方メートル程度です。施工により、フローリングの艶が増しています。とはいっても、艶感が大きくアップしているわけではないので、違和感はありません。
ツヤツヤ・ピカピカの仕上がりが苦手な方であっても、満足できるはずです。施工後のフローリングは滑りにくく、傷つきにくくなります。
効果が持続する期間は約10年です。フロアコーティングを再施工する場合は、アクアコートを剥離できます。
よって、耐久年数を超えて美しい状態を維持し続けることが可能です。使い勝手の良いフロアコーティングと言えるでしょう。
HITOWAライフパートナーの施工事例
子ども部屋でも安心のフロアシールドS
施工前

引用元HP:HITOWAライフパートナー施工事例
https://www.meister-coating.com/archives/result/子供部屋は安心のコーティング
施工後

引用元HP:HITOWAライフパートナー施工事例
https://www.meister-coating.com/archives/result/子供部屋は安心のコーティング
子ども部屋にフロアシールドSを施工した事例です。マットな質感のフローリングが、上品な艶のあるフローリングに生まれ変わっています。施工前よりも良い雰囲気になったといえるでしょう。
人体に有害な揮発性物質をほとんど含まない点も魅力です。子どもの健康を考えたい方でも安心して施工できます。
また、耐傷性・耐摩耗性も備えるので、元気に遊びまわる子ども部屋のフローリングを保護できます。これらの特徴から、子どもに悪影響を与えずに、フローリングを美しく保ちたい方にピッタリのフロアコーティングと言えます。ほぼ1日で施工できるので、興味のある方は検討を進めるとよいかもしれません。
蓄積した汚れを取り除きフロアコーティングSKを施工
施工前

引用元HP:HITOWAライフパートナー施工事例
https://www.meister-coating.com/archives/result/長年培った汚れも一度ですっきり
施工後

引用元HP:HITOWAライフパートナー施工事例
https://www.meister-coating.com/archives/result/長年培った汚れも一度ですっきり
入居中の住居にフロアコーティングSKを施工した事例。ワックスを何度もかけなおしていたためフローリングに色むらが生じていました。HITOWAライフパートナーは、全体のワックスを剥離してからフロアコーティングSKを施工しています。
丁寧な作業でワックスを取り除いたので、施工後のフローリングは美しい仕上がりとなっています。フロアコーティングSより光沢があるので、施工箇所が明るく見える点がポイントです。
フロアコーティングSKは10年耐久であるため、今後はこまめにワックスをかけかえる必要がなくなります。蓄積した汚れとお手入れの手間を取り除けた事例です。
アクリルコーティングのまとめ
アクリル(水性)コーティングの施工事例を紹介しました。アクリル(水性)コーティングには、身体に優しい、自然な仕上がりになる、費用を抑えられるなどの特徴があります。他のフロアコーティングに比べると耐久性は劣りますが、検討する価値はあると言えるでしょう。
業者を選ぶ時は実績を確かめることが重要です。同じフロアコーティング業者でも技術力などに差があるからです。
信頼性の高い業者を選びたい方は、グッドライフコートを候補に加えるとよいかもしれません。インターネット調査で顧客満足度1位などを獲得しているので、安心して依頼できます。